昔からの事が簡略化されたり、なくなっていくことにはそれなりの理由があるのでしょうが、
できる事なら残っていってもらいたい儀式なども時代の流れや、やむを得ぬ理由からなくなってしまうものがあるのは残念な事です。
でも、そこにあった思いや歴史などはなくならないでもらいたいと思います。
お葬式などの多くの儀式でも、長い歴史を経ていく上で変化していったりなくなってしまった儀式もあります。
葬儀の歴史も古く、仏式・神式・キリスト教式などそのルーツも多種多様であると思います。
そんないろいろな歴史の中でお葬式のスタイルや流れなどがが変わっていくことは当然と言えるかもしれません。
そんな中には喪主を始めご遺族の方たちからの要望のようなものから変化して行ったものもあるかもしれません。
実務的なことからなくなっていった儀式もあるでしょう。
さて、告別式の後の出棺前の儀式の中には「石打ち(釘打ち)」と言うものがあります。
これは、お別れの儀式の一環としての「別れの花」をお棺に捧げた後に、お棺のふたを親族が手を添えて閉めて、ふたに釘を打つ儀式の事です。
「石打ち(釘打ち)」は、まず葬祭業者がかなづちで半分打ち、その後にご遺族が血縁の順に小石で軽く二回ずつ打ち、
最後に葬祭業者がかなづちで封じるのが一般的なようです。もともとは石だけで打っていたようですが。
最近では、この「石打ち(釘打ち)」の儀式はなくなって、お棺にふたをしてそのまま出棺となる事が多いようです。
「石打ち(釘打ち)」の儀式の本来の意味的なことは、私は勉強不足でわからないのですが、
昔は火葬のときにお棺を立てていたためにふたが外れないようにと言ったような、
実務的な事からというようなこともあったようです。でも、この儀式がある種のけじめのようなものとなっていた事は確かだったようにも思います。
今では火葬における実務的な問題はなくなったと思います。
そして火葬場での金属の問題やいろんな事があるのかとは 思いますが、なくなっていく方向にあるのは確かです。
私個人としては形だけでも残ってもらいたい儀式ではあります。









